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パリのアイリッシュ・パブで小山卓治を歌う ['80年代]

 1983年、高校2年生の時、NHK-FM「ニューサウンズスペシャル」という番組で初めて小山卓治音楽と出会った。1stアルバム『NG!』が出たばかりの頃だと思う。

 ”1 WEST 72 STREET NY NY 10023”、ジョン・レノンが住んでいたダコタハウスの住所をそのまんまタイトルにしたこの曲にしびれた。

 1曲の中にまるで小説を書くかのような歌詞(実際小説も発表している)。それがメロディーに乗り、独特のちょっとしゃがれた声で歌われるとイメージが映画のように浮かんでくる。卓治の歌の主人公は、日本の労働者、犯罪者、ごく普通のサラリーマン、アイドルタレント、在日外国人・・・など様々であるが、その誰もが決してハッピーな境遇ではない。男に逃げられた女、ぶん殴った相手が社長だった不運な男、冒険を夢見る小心のサラリーマン、どんどん崩壊していく家族、昔の男に電話をかけるフリをする女、人を殺してしまった人・・・などなど。

 もちろんそれだけではなくて、幸せな曲や希望に満ち溢れている曲もたくさんあるけれども、卓治のレコードを聴く時は、それこそ歌詞カードとにらめっこしていろんなイメージを思い浮かべるのが好きだった。そんなファンが大勢いたらしくライブではほとんどの曲をみんな一緒に歌えるのだ。

 また、2ndアルバム『HIMAWARI』(1984年)には、真島昌利の書いた”煙突のある街”という曲が収録されていて、マーシーもコーラスで参加している。ブルーハーツ結成前だよ。

 ものすごくいいメロディーを書くし、詞も、卓治にしか描けない独自の世界を持っている。もっと評価されてしかるべきアーチストだと思っている。絶対売れると思ったんだけどなあ・・・。

 もう十数年前になるが、当時勤めていた会社の後輩の女の子に卓治の”Passing Bell”という曲を聴かせたら、「いい曲~」と言って涙を流していたぞ。その娘は普段、サザンとかTUBEとかを聴いていたのに!。

 卓治ネタではもうひとつ、これは数年前、仕事でフランス、パリへ行った時のこと。仕事仲間のアイルランド人にアイリッシュパブへ連れていかれた僕は、ギネスをたらふく飲んでいい気になったのか「俺は日本のロックンローラーだ」とアラジンみたいなことを口走って、みんなの喝采を浴びた。するとそこで演奏していたバンドのギタリストが「ギター貸してやるからなんか歌ってくれ」と言ってきたので、僕は最初、「やっぱり英語の歌の方がええんやろな」と思い、ボブ・ディラン”風に吹かれて”を歌った(譜面を見ずに弾ける洋楽曲がこれしかなかったのだ)。

 すると、店内し~んと静まりかえってしまったではないか!。

 「ヤバイ!引かれてもうた」と思ったらさっきのギタリストがいいタイミングで「なんか日本の曲をやってよ」と言ってきたので、これまた数少ないレパートリーの中から、小山卓治の”1 WEST 72 STREET NY NY 10023”を歌ったのだ。

 ・・・拍手喝采!「良かった、うけた」ほっとした僕のところにみんなが集まってきて、「これは誰のなんと言う曲だ」と訊いてきたので、「Takuji Oyama・・・Japanese famous R&R singer」と答えておいた。それにしてもボブディランであんなに乾いた空気になるとは(英語の発音が悪かったのか?歌もギターもそんなに下手くそではなかったと思うけど)・・・、U2とか演ってたら大盛り上がりだったのかな?なんて帰国してからちょっと考えてしまった。”I Still Haven't Found What I'm Looking For”くらいいつでも歌えるように準備しておこう。コードも簡単だしな。

 

 小山卓治、本当に僕は大好きなアーチストだ。最近もずっとバリバリ活動しているのでライブにもよく行っている(明日も蔵前)。「たぁくぅじィ~っ!」という低音の野郎の掛け声がたくさん響きわたる雰囲気が好きだ。アンコールが終わっても、客電が点いても、SEが流れても、鳴り止まない”たくじ”コールが好きだ。そして「しょうがねえなあ」って感じでステージに出てくる卓治が好きだ。

 これからもいい曲をたくさん書いて欲しいし、出来ればもうちょっと売れると良いな。皆さん中古でもいいから(卓治スマン)見つけたら買って聴いてみて、多分安いし(笑)。

 

 

  


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コメント 4

hanao

どーもー。昨日今日はタクジDAYでしたよー。
昨日「NG!」買いました。値段は激安だったんで、ショックを与えるといけないんで公表しませんが(笑)。
「1 WEST 72 STREET NY NY 10023」いいっすね。アコースティックの部分のほうがいいな。アレンジなんかは時代を感じてしまうっす。
んで今日は「THE FOOL」ってアルバムと、「●●●● ブルー」って12インチシングルに遭遇しましたよ。あともう1枚アルバムがあった。持ち合わせが無かったんで買いませんでしたが。
昨日今日で、レコード買い過ぎて聴ききれないっす…
ではでは。
by hanao (2005-08-06 19:43) 

ローリー

>hanaoさま、
卓治のLPが”100円均一”とか”5枚で100円!”とかのコーナーによく置いてあるのは知ってます(笑)。僕はイイと思うんですけどね、イマイチ人気はないです。昔の曲か、ごく最近の曲が好きです。一時、須藤晃プロデュースで、アレンジがおかしくなってたことがありますので(笑)。
by ローリー (2005-08-06 21:44) 

Rocketman3

こんにちは。

小山卓治、最高です

僕もやっぱり「1 west~」と「Pssing Bell」が大好きです。どちらも本当に映画を見ているみたいにシーンが浮かんできます。

とくに「1 west~」。1st Albumの1曲目、シンプルなアコギのストロークと枯れたブルースハープ、そして『あんた 地下鉄の 匂いがする』といういきなりの歌い出し。まるで小説か映画のオープニングみたいじゃないですか。

僕は「シンガー」って聞くと、小山卓治とおぼたけし(映画「あしたのジョー」の主題歌を歌っていた人です)のふたりが浮かんできます。どちらもほんとうに渋い声を持っていて、割とストレートなボーカルスタイルの僕にとっては本当にうらやましい限りです。
by Rocketman3 (2005-09-24 00:05) 

ローリー

>Rocketman3さま、
やっほう!!卓治も好きですか!もっともっと知られていいアーチストだと思いますね。いい歌を歌うんだけどなあ・・・、ねえ。
by ローリー (2005-09-26 22:46) 

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